タイトルだけ読むと若干ホラー感が漂いますが、ホラーではありません。日本人のDNAって、たまに聞いたことありましたが、「あれ、これ、なんか遺伝子レベルで覚えている」ということを感じた、どきっとする瞬間があったので、ご紹介。
「背蓑づくり」ワークショップという、かなりエッジの効いたワークショップに参加してきました。そもそも蓑(みの)って何?という。
わら,すげ,あるいはびろうの葉,ふじ,しゅろの皮などを編んでつくった雨具。背蓑,肩蓑,胴蓑,丸蓑,蓑帽子,腰蓑などがある。呼称は地方によってさまざまであるが,蓑が最も一般的。東北地方北部ではケラ,北陸,中部,山形などの地方ではバンドリと呼んでいる。バンドリはハトリ (すずめの方言) の転じたもので,蓑を着た農民の姿がすずめを連想させることからきている。
コトバンク
平安時代の雨具。こりゃ絶対濡れるよね。でも、レインコートみたいな感じは、だいたい一緒。
現代では、応用されて、農作業中の日よけに使われているらしい。たしかに、突き刺さるような日光を通さない方法はなかなかない。背蓑はフサフサな上に、通気性も良いので、日よけに相性が良い代物。農作業する方のマストアイテムなんだそう。
余談ですが、背蓑をつけて農作業をする日本人を発見した欧米からの観光客が、THIS IS JAPAN!な感じで、とても感動していたみたい。旅先の日本の秘境でこの姿をみたら、そりゃ、感動するね。私もするかもと思います。
そもそもなぜこのワークショップに参加しようと思ったかというと、尊敬する町の妖怪先輩が、「このままでは途絶えてしまう背蓑づくりの技法を継承すべく習ってきた!」というので、ぜひイベントにしてほしいと言ったのが、この私だからです。時代が変わり、用途がなくなり、消えゆくもの、その最後を味わえるのはとても贅沢なことだと思っています。平安時代から伝わるものならなおさらです。
さて、その瞬間はやってきました。そう、この手の平の動き。手と手の間に、藁を二本挟み、それを擦り合わせて、太い藁にする作業。
この瞬間、手の平に妙に藁が馴染むのです。初めての作業なのにその動きがどこか懐かしく、すぐに編み込みをマスターできました。まるで自分の手の平が覚えていたような、自然さ。
D.N.A
D.N.A
D.N.A
(もちろんU.S.A風にお願いします)
そんなホラー背蓑づくり体験。
ほとんど作ってもらってしまいましたが、無事、完成!
日本人のDNAを感じたい方は、不定期開催、ほぼ幻のワークショップ、ぜひご参加を。